三井のオフィスの取り組み COLORFUL WORK PROJECT 三井不動産
マンダリン オリエンタル 東京
総支配人
ポール・ジョーンズさん

日本橋三井タワーの上層階にある「マンダリン オリエンタル 東京」は、その素晴らしい眺望から"東京の上空に浮かぶホテル"と表現されています。ホテルなどの格付けを行うフォーブス・トラベルガイドでは、日本で唯一5つ星を4年連続で獲得。海外からのゲストも多く、世界と日本橋をつなぐ拠点という役割も担っています。総支配人のポール・ジョーンズさんに、最高級のラグジュアリーホテルとして評価され続ける「マンダリン オリエンタル 東京」の魅力や、日本橋の地域との関わりなどについてお話を伺いました。

進化を続ける日本橋の一部であることは、
ホテルとして大変、光栄なことです。

ー日本橋の第一印象はどうでしたか。

私が初めて日本橋を訪れたのは10年ほど前でした。当時はまだ静かな印象でした。三井不動産さまによる再開発計画によって、徐々に新しいショッピングビルや飲食店が増えてきて、昼も夜も楽しい時間を過ごすことが出来る街へと進化しましたね。新しいものだけでなく、日本橋には長い歴史を誇る老舗が数多くあるので、お客様にとっては、日本文化を感じることができる非常に魅力的でわくわくするエリアになっていると感じます。

ー「センス・オブ・プレイス(=立地する土地柄と文化に敬意を表するホテルづくり)」に代表されるコンセプトについて教えてください。

2005年の開業から13年目となり、ホテルの知名度も更に上がってきたことに感謝しております。当ホテルでは、「センス・オブ・プレイス」という理念のもと、全てのお客様に、喜び満足していただくことを使命としています。これが、そのホテルがある国や都市の歴史や伝統そして文化を、ホテルづくりに取り入れるという「マンダリン オリエンタル ホテル グループ」の考え方です。

「マンダリン オリエンタル 東京」のインテリアは、日本独特の四季や自然への敬愛する日本人の豊かな感性を表現するという課題に取り組んだものです。特に海外からいらっしゃったお客様にとっては「日本に来ている」と実感出来ることが重要だと考えています。朝、目が覚めたとき、"日本らしさ"を感じられるのは、まさに旅の醍醐味ではないでしょうか。

−数多くの権威ある格付機関から、高い評価を得ていますよね。

これまでにホテル部門とスパ部門の両部門において、フォーブス・トラベルガイドで最高評価の5つ星をいただいております。また、ホテル直営のレストランでは、4店が「ミシュランガイド東京 2018」に掲載いただいております。フレンチファインダイニング「シグネ
チャー」は11年連続、広東料理「センス」は5年連続、モラキュラーキュイジーヌ「タパス
モラキュラーバー」は4年連続で星評価をいただいており、さらには「ピッツァバー on 38th」は2018年度にビブグルマン評価をいただきました。国内外で高い評価を受けていることに心より感謝しております。チーム全員が最高レベルのサービスを毎日提供することに情熱を傾けているからこその結果だと思っております。

老舗とのコラボや地域活動に積極的に参加して
日本橋との結びつきを強くしていきたい。

−ホテルと日本橋との関わりについて教えてください。

日本橋は東京にとって重要な街だと思います。歴史も文化もあるこの地域で、その一部になれたということはホテルにとって非常に名誉なことです。
昨年からは、「着物のレンタル&着付け体験」「日本の食文化体験ツアー」「手漉き和紙体験」「江戸切子体験」「華道体験」という5つの伝統文化を楽しんでいただける、日本橋体験宿泊プランの販売をスタートいたしました。

更に当ホテルでは、日本橋の老舗や名所・旧跡を分かりやすく紹介したオリジナルウォーキングマップ「日本橋ガイド」を作成しています。ガイドは英語版と日本語版の2種類です。当ホテルには日本人のお客様も多くご宿泊いただいておりますので、日本橋を初めて訪れるという日本の方々からも大変喜ばれ、日本橋の魅力を体感していただいております。また、このガイドは地元の常盤小学校の英語クラスで、日本橋の歴史を英語で学ぶ資料として活用していただいております。
1階にある「ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ」では、和菓子の老舗である「榮太樓總本鋪」さんの餡を使った「あんぱん」の販売を開始いたしました。
また、ホテルのチームは日本橋のお祭りや橋洗いなど、地域の伝統行事にも積極的に参加しています。
チームメンバー1人1人が、長い歴史を持つ日本橋、そしてその日本橋が持つ豊かな文化に誇りを持っており、今後あらゆる機会において、私どものお客様にその魅力を引き続き伝えてまいります。

※日本橋の魅力満載!「日本橋ガイド」(左)と、驚く見た目の大人気ケーキ「KUMO(くも)」(右)」

−ジョーンズさんご自身と日本橋の関係はどうですか。

着任以来、日本橋を知りたくて、よく街を探索しています。少し歩いただけで素晴らしい飲食店が沢山ありますよね。例えば、鰻、鮨、ラーメン、天ぷらなど。どれもとても美味しいので、どれかひとつを選ぶのは難しいですね(笑)。
お客様には、もちろん当ホテルのレストランでのお食事を楽しんでいただきたいのですが、それと同じく、日本橋にある多くの選択肢も満喫していただきたいですね。

−2020年の東京でオリンピックにむけて、ますますホテルの需要は高まりそうですね。

豊かな文化と様々な楽しみを体験できる日本橋は、東京で最も活気にあふれたエキサイティングなエリアの1つですので、オリンピックをきっかけにより多くの新しい観光客が訪れる魅力的な街になると思います。
当ホテルに滞在されるお客様が日本橋の文化を楽しんでいただくために、私たちが出来る最も大切なことは、「おもてなし」の精神に基づき、長くお客様の記憶に残る「最高の滞在と体験」を提供し続けることだと考えています。

−最後にプライベートな質問を。オフの日はどんなふうに過ごしていますか。

サイクリングが趣味の1つなので、自転車に乗って日本橋や東京の街を走るが好きです。色々探検しながら、街のつくりを理解したり、新しい飲食店を見つけてはトライするのに、サイクリングはとても良い方法だと思います。私自身も、もっともっと日本橋を知って詳しくなりたいですね。

※この情報は2018年2月現在のものです。