懐かしく、可愛く、美しい。
粋な古美術品と出会う
海老屋美術店 九代目店主 三宅正洋氏
中央通り沿い、壁に大きく描かれた浮世絵が海老屋の目印。創業は1673年京都。先代までは御所に調度品を納めており、天皇陛下の上京に従い日本橋に移転した。店内のあちこちに店主が活けた花がそっと飾られており、昔の日本橋の版画やオランダ貿易にちなんだガラス製品、西洋陶器などが所狭しと並ぶ。どれも店主が全国各地に足を運んで買い付けた、ここでしか出会えないものばかり。懐かしいのに、なんだかモダン、部屋に置いたら存在感を放ちそうな逸品ばかりである。5月、11月には「がらくた市」が開催され、手頃な価格の陶器などが並び毎回大賑わい。また、例えばお茶道具をテーマにした企画展なども時々開催される。
店主はこの地に生まれ育った、生粋の日本橋っ子。「日本橋は人との関わりが深く温もりのある町。気軽に来てもらい、ゆっくり火鉢にあたりながらぜひくつろいで店内の品をご覧ください」。
時に、長火鉢で沸かした温かいお茶がお客様に振る舞われることも
店主が、30年かけて専用の仕覆(茶入の袋)を用意した茶道具
海老屋美術店
東京都中央区日本橋室町 3-2-18
03-3241-6543
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