
瀬川 祥子さん Sachiko Segawa
4歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園女子高校音楽科を首席で卒業後、桐朋学園大学ディプロマコース入学。その後モスクワ音楽院、パリ国立高等音楽院第三課程他で学ぶ。ベルリン芸術大学大学院を修了し、国家演奏家資格を取得。
第32回全日本学生音楽コンクール小学校の部全国第1位。第3回日本国際音楽コンクール奨励賞受賞。イタリア、ヴィオッティ国際音楽コンクール最高位受賞。
鷲見三郎、小林健次、江藤俊哉、ヴァレリー・クリモフ、ヴィクトル・トレチャコフ、レジス・パスキエ、トーマス・ブランディスの各氏に師事。
これまでにモスクワ・フィル、モスクワ響、ジョルジュ・デュマ響(ルーマニア)、メキシコ州立管、東響、読売日響、東京ニューシティー・フィル等と共演。また、ヤング・プラハ、ポルトガル音楽祭、カラス音楽祭、東京の夏音楽祭、ベイニャック音楽の夕べなどに招かれる。ドイチュランド・ラジオ、ラジオ・スイス・ロマンド、NHK-FM「名曲リサイタル」などにも出演。日本、インド、ロシア、欧州各地などでリサイタル等のソロ活動の他、室内楽奏者としても活躍中。最近はフォルテ・ピアノとのデュオ、トリオなど活動の幅を広げている。アンサンブル・ナフェアのメンバー。
イザイ/無伴奏ソナタ全曲(フォンテック)、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ(integral classic)等のCDがリリースされている。
- 音楽活動を通して伝えたいことは何ですか
- 音というのは、最も直接的に人の心に伝えることができる手段ですが、クラシック音楽という何世紀も伝わってきた芸術作品を通すことで、また一層、広く深い世界へとつながることができます。この音楽の世界と共にあることは喜びであり、幸福なことだと思います。今までの人生の様々な場面で救いとなりました。その素晴らしさを少しでも伝えられたら、そして束の間であっても、音楽を通して日常を離れて違う世界へ旅をしていただけたらと考えております。
- 尊敬しているアーティストは誰ですか
- アーティストというと広い概念ですが、ヴァイオリニストとしてナタン・ミルシテイン。これぞヴァイオリンという音、歳を重ねて一層洗練されていったテクニック、迷いのない確固として圧倒的な演奏。ヴィルティオーゾでありながらノーブル。私にとって永遠の、神の如き存在です。
20歳の頃にスイスで行われていたミルシテインのマスタークラスに参加し、間近に弾く姿を見ることができ、その空間に居ることができたそのふた夏を一生忘れることはないでしょう。 - 最近ハマっていることは何ですか
- 子供の頃からインテリア関係のことが好きで、その道に進もうかとも思うほどでしたが、最近新素材が増え、世界が広がっていることもあって、また新たにハマっています。手持ちのものに加え、様々な素材や色を使ってどのような部屋を作るか考える時間は楽しいです。
- 日本橋の印象を教えてください
- お江戸、日本橋〜と昔から民謡で歌われ、江戸時代から重要な地であった日本橋は、古いものと新しいものが斬新に組み合わされている街というイメージがあります。古い建造物が好きなこともあるのでしょうか、小さい頃に三井本館の建物に入った時の感嘆した思いはいまでも鮮明に覚えております。クラシック音楽も古くから現代に至るまでの作品を弾くという点が日本橋と重なるところがあるように思えます。
- 今後の活動情報を教えてください
- 近日では9月18、19日に東京国立博物館秋のコンサート〜パリの香りのヴァイオリンと新進気鋭のピアノを〜 、9月22日に東京芸術劇場でThe 11th WORLD PEACE CLASSIC CONCERT〜華麗なる協奏曲とアリアの祭典〜 にてトリオ・ソ・ラの仲間でもある谷川さんとメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのための協奏曲を演奏いたします。トリオ・ソ・ラでは来年1月18日に東京文化会館小ホールでのコンサート。毎回一曲は近代・現代曲を入れたプログラムにしているのですが、今回は吉松隆氏のアトム・ハーツ・クラブを取り上げる予定です。
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・東京国立博物館秋のコンサート
〜パリの香りのヴァイオリンと新進気鋭のピアノを〜
https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=past_dtl&cid=11&id=9130 -
・東京芸術劇場でThe 11th WORLD PEACE CLASSIC CONCERT
〜華麗なる協奏曲とアリアの祭典〜
https://www.geigeki.jp/performance/20170922c/
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・東京国立博物館秋のコンサート