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Atrium Concert 日本橋三井タワー アトリウムコンサート

Pickup Artist アトリウムコンサート アーティスト紹介2017年10月16日(月)開催予定の日本橋三井タワー アトリウムコンサートに出演して頂く深山 尚久さんをご紹介します。

Pickup

深山 尚久さん Naohisa Miyama

東京藝術大学から同大学院修了
1984年文化庁海外芸術家派遣研修員としてドイツに留学。
大学院在学中より東京フィルのコンサートマスターに就任。
以来、新星日響、札響、広響、神奈川フィル、東響のコンサートマスターを歴任。国内ほとんどのプロ・オーケストラの客演コンサートマスターを務める。

1998年サントリーホールにて3曲の協奏曲を一夜で演奏する『ヴァイオリン・コンチェルトの夕べ』を、東京交響楽団と田中良和の指揮で開催。

「プロ・アマ・聴衆間の垣根を取り除く」をモットーに、現在、国内主要オーケストラとの協奏曲の協演や各地でのリサイタル、室内楽活動、放送出演、指揮、教育等、幅広く活躍している。

ヴァイオリン教則DVD「ヴァイオリン・テクニカル・クリニック/基礎〜応用ポイントマスター)」(CGVD-1008)、「ヴァイオリン・テクニカル・クリニックⅡ実践編/基礎〜応用ポイントドリル)」(CGVD-1019)、CD「愛の言葉」(オクタヴィア・レコード OVCX-00029)、著書「目からウロコのポイントチェック/Let'sヴァイオリン・レッスン」(レッスンの友社)等を発表。

武蔵野音楽大学教授、深山アカデミー主宰、日本弦楽指導者協会副会長、関東支部理事、ソナーレ・アートオフィス所属。

使用楽器 ピエトロ・グァルネリ

Artist Interview アーティストインタビュー

音楽活動を通して伝えたいことは何ですか
 目まぐるしく発展してきた人間界において、音楽が録音され再生されるようになったのは約130年前で、それまでは当然のことながら生演奏でしか楽しめませんでした。そして様々な作業は今日いよいよ人工知能にとってかわるのではないかとまで言われております。一般家庭でも50年ほど前から鐘や鈴の音は電子音になり、デジタルという言葉が闊歩し始めました。ただ、人の構造だけは何も変わりません。アナログです。
今、ヴァイオリン弾きの私が望むことは、聴いてくださる方に、昨今存在感が薄らいでしまった感性・・・人として最も大切な、当たり前でとても美しい心の琴線に触れていただく時の流れを共有することです。
尊敬しているアーティストは誰ですか
 やはり、ヴァイオリン演奏の巨匠ということになります。世の巨匠はすべて尊敬に値するのですが、その中であげるとすれば、演奏はもとより素晴らしいヴァイオリンの名曲を多数残したウィーン出身のフリッツ・クライスラー(1875〜1962)、そしてアメリカで活躍した「ヴァイオリニストの王」と称されたヤッシャ・ハイフェッツ(1901〜1987)のお二方です。タイプの異なるプレイヤーですが、クライスラーの愛情あふれる音楽観と、ハイフェッツの未だ一人として到達していない完成されたテクニックは私にとって“神”としか思えません。
蛇足ですが、彼らの誕生日は2月2日で同じです。そして本当に偶然ながら私の誕生日も同じで・・・若いころ壁にぶち当たったときはこのことを考えて「よし、やっぱり頑張ろう!」と思ったものです(笑)
最近ハマっていることは何ですか
 ハマる時間が捻出できない現状に若干イラつきを覚える状況ですが、飲食は元気の源で、元来料理好きという性分、仕事で遅くなる日でも、「今夜は何を飲んで何を食べようか?」と思考をめぐらし時間の隙間を見つけてはワインショップを覗き、マーケットで食材を物色することが楽しみになっています。
日本橋の印象を教えてください
 「目黒駅〜日本橋三越」という都バスがありました。私が子供のころは「目黒駅〜日本橋室町」という表示でした。小学校に行くときは麻布本村町から天現寺橋という短い区間しか乗りませんでしたが、一度母に連れられ三越まで行った時がありました。その時の(50年ほど前)日本橋の荘厳としたムードは、はっきりと覚えております。そして、それこそデジタル化が進んだ今でも、歴史に裏打ちされた落ち着きが感じられ私にとって心安らぐ土地柄です。
今後の活動情報を教えてください
 近いところでは10月22日からピアニストの三輪郁さんと、山口で一週間ほど演奏会を各地で行います。
11月15日、福井県みくに未来ホールのこけら落とし公演を行います。
先日、テレビ朝日の「天才キッズ全員集合」なる番組のヴァイオリン編の監修を頼まれ、アイデア模索中です。